最終更新日:2014年6月5日

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平成26年第3回定例会 提案説明

 平成26年第3回定例会 提案説明

平成26年6月 

平成二十六年 第三回定例町議会提案理由

 平成二十六年 第三回 定例町議会の開会に当たり、町政運営の所信の一端を申し述べるとともに、ご提案いたします議案等について、ご説明いたします。

 五月末から急に暑い日が続き、日本各地では夏日を記録するなど、梅雨入り前とは思えない気候でありますが、九頭竜川を元気に泳ぐ若鮎や、木々の緑も初夏の日ざしにまぶしくかがやく季節となりました。

議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと心よりお慶びを申し上げます。第三回定例会のご案内を申し上げたところ、お忙しい中をご参集賜り、厚く御礼申し上げます。

 四月の臨時議会より、議場の耐震補強工事のため、会場を移動しての開会を引き続きお願いしており、議員の皆様や傍聴される方には、大変ご迷惑をおかけしておりますが、ご理解とご協力のほどお願い申しあげます。

 国においては「経済財政運営の基本方針(骨太方針)」の原案が五月末に明らかとなり、デフレ脱却と経済再生の鍵として、人口減少問題の克服を課題として位置付けております。この問題に対応するため、子育てや教育、社会保障制度や税制などあらゆる分野での制度見直しを検討するとしております。本町におきましても、定住促進と子育て支援を一体的に行い人口の減らない町、活力ある「つよい永平寺町」をつくるため、幅広い世代のご意見を伺いながら、住みやすさを実感できる政策に取組んでまいりたいと考えております。

 さて、五月の行政組織の見直しに伴う組織の再編から、一か月が経過し、新たなまちづくりに向けた政策を進めていく中で、町民と連動した行政運営を行う体制づくりや各課横断の連携のとれた「チーム永平寺町役場」に向け、職員と共に一丸となり進めているところでございます。

 まず、ブランド戦略の取組につきましては、五月下旬に「ブランド戦略推進委員会準備会」を開催し、新しいブランド戦略や組織についての意見交換を行っております。委員会発足後は、町のひと・ものすべてがブランドとなるような事業の方向づけを協議していただくこととなっております。

 住民との連携強化を図る地域振興支援の取組については、公民館嘱託主事を六月末から生涯学習課及び各支所に配置いたします。研修を受けていただき、公民館活動の企画運営や町民参画のまちづくりへの支援を行ってまいります。

 道路網の整備につきましては、中部縦貫自動車道福井北ICから越坂トンネルまでの二・二キロメートルが、平成二十六年度に開通の運びとなっており、観光地へのアクセスや交通網の利便性向上のため、永平寺・大野間全線の一日も早い完成が望まれるところであります。

 永平寺線跡地遊歩道につきましては、「永平寺参(まい)ロード禅ウォーキング」イベントを、六月八日に開催することとなっております。七百二点の公募から選ばれた新名称の遊歩道は、町民に親しみを感じていただけることはもとより、永平寺線を思わせる面影と、情緒を感じながら禅の里へいざなう、永平寺ブランドの一つとして、全国に発信していきたいと考えております。

「福井しあわせ元気国体」に向けた取組みについては、役場内に「庁内推進連絡協議会」をすでに立ち上げており、準備委員会発起人会を経て、秋ごろに大会準備委員会が発足する予定となっております。本町の恵まれた自然、歴史・文化を広く全国にアピールするほか、永平寺町ならではの魅力あふれる大会となるように、町民の皆様と協働で準備を進めてまいりたいと思います。

 情報政策の取組については、五月一日より町のフェイスブックを立ち上げ、職員が、今知っていただきたい、まちの気になる情報やイベント情報など、旬な行政情報を積極的に発信しております。

 フェイスブックをご覧になった皆様からは、情報へのコメントをいただくなど新たな情報交換の場として活用していただいているほか、各世代にあった情報発信・民意吸収にも取り組んでまいります。

役場内の効率よい連携のとれた組織づくりについては、主事、主査級の職員が中心となり、各課横断で協議するワーキンググループを立ち上げております。

 その他、若手職員による「情報発信プロジェクトチーム」や各課横断で発案を求める「ブランド戦略推進チーム」を立ち上げ、職員力・組織力が有効に機能するように取り組んでいるところです。

 また、七月より火事や災害などで迅速に対応するため、役場職員から入団希望者を募り、消防団での技術や知識を消防活動として活かすため、機能別消防団を組織することとしております。

 多様化する住民ニーズに柔軟かつ迅速に対応するため、今後とも行政改革を進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

 それでは、今回ご提案いたします議案等について申し上げます。

 平成二十五年度一般会計繰越計算書の報告につきましては、永平寺口駅周辺等整備事業、永平寺開発センター耐震補強工事ほか八事業の繰越をいたしましたので、事業に対する金額や財源等について報告をするものであります。

 平成二十五年度上水道事業会計予算繰越計算書の報告につきましては、松岡上吉野地区配水池建設事業、排水管布設替工事について、繰越をいたしましたので、同様に報告をするものであります。

 次に、平成二十六年度一般会計補正予算について、その概要を申し上げます。

 平成二十六年度当初予算は義務的な経費や継続的な事業費を中心とした骨格予算としておりますが、今回の六月補正予算において、政策的な経費や当初予算で計上されなかった経費を計上しており、通年予算となるよう編成をしたところであります。

 歳出からご説明いたします。

 まず、総務費におきましては、地域防災の重要拠点に指定されています永平寺支所の耐震補強工事を行い、地域住民が安心して暮らせる環境整備、防災体制の強化を図ってまいります。集団登校中の児童の安全確保のため、最高速度三十キロメートルに規制する「ゾーン三十」の区画線整備を実施するほか、情報伝達の多様化や早く情報周知を行うため、防災行政無線システムと町ホームページ連動改修工事をすることとしております。また、地域資源の積極的な活用を行い、町内への誘客と活性化を図るため、県の「ふるさと創造プロジェクト事業」を活用して、施設整備計画の策定や事業用地購入費を計上しております。

 民生費におきましては、国の政策に伴う、町県民税非課税者を対象に臨時的な措置として行う「臨時福祉給付金事業」の事務費、システム改修費、給付金等の経費を計上しております。

また、子育て世帯への臨時的な措置として行う「子育て世帯臨時特例給付金事業」の経費につきましても同様の対応をしているところです。

その他、障害者総合支援法の規定により、平成二十九年までの第四期障害福祉計画を策定するほか、親子の絆を深め、家庭環境の充実を図るため「子育て応援の日」に行うイベント等の費用を計上しております。

 農林水産業費におきましては、町内の中学校二年生を対象に、町で収穫した安全安心な特産品を使った調理実習を行ってもらい、調理の楽しさや食育の知識を深めてもらうための、「中学生ふるさと食育事業」を実施することとしております。また、地元特産品を知っていただき、家庭や町外でも地産地消を図るため、料理コンテストも行うこととしております。その他、農林業振興の基盤整備を行うため土地改良事業、林道整備事業費も増額しております。

 商工費におきましては、ブランドの確立と情報発信を行うため「永平寺町ブランド戦略推進委員会」への補助金を計上したほか、新幹線金沢駅開業、舞鶴若狭自動車道の全線開通を見据え、永平寺の魅力を全国に広く発信し、門前街のまち歩きが楽しめる環境整備を進めるため、まちなみ整備設計費用を計上しております。

 土木費におきましては、社会資本整備総合交付金事業を活用しながら、町道牧福島藤巻線の石上地区の通学歩道の新設工事を行うほか、志比北地区の融雪ポンプの取り換え等の修繕費用を計上しております。さらに松岡公園の整備では、眺望テラスや公園広場への進入路となるエントラス広場、松岡清水地区に整備する南駐車場の整備を進めることとなっております。

 その他、町営住宅施設の長寿命化のため、志比堺団地の改修工事や急傾斜地の崩壊による災害防止のため松岡薬師地区の急傾斜地崩壊対策工事を継続事業として実施するほか、平成二十七年度完成に向け、道の駅の整備に向けた手続き費用、造成工事費用についても計上しております。

 消防費におきましては、消防体制の充実と強化を図るため、二か年の債務負担行為を設定して「消防救急デジタル無線・高機能指令センター整備」や「新消防庁舎建設」費用を計上しており、町の救急・災害対策の活動拠点として、機能が十分に発揮できますよう一日も早い完成めざし取り組んでまいります。その他、東古市地区、北島地区において、火災や災害時の水源確保のため耐震性貯水槽の整備をすることとしております。

 教育費におきましては、学校施設を快適に使用していただくため、永平寺中学校西側校舎のトイレの改修工事を行うほか、町内の全学校を対象に今後の大規模改修計画を一体的に進めるための計画策定費用を計上しております。また、生徒・児童の豊かな心と体を育成するため、自然体験活動や部活動等の専門員を配置するなど、教育力の向上に努めております。その他、日本サッカー協会と相互協定を結び、世界で活躍するトップアスリートによる「夢の教室」や地域での自然保護活動や伝統行事を継承する団体に対して活動補助も行うこととしております。 

 以上により、一般会計補正予算の総額は、十一億三千五百三十万五千円となった次第です。 

これら歳出の財源となります歳入では、国庫支出金、県支出金、基金繰入金、繰越金、地方債等を増額しております。

 六月補正後の総額と昨年度の当初予算との比較では、五億五千七百三十万五千円の増、六・六%の伸びとなっております。

 次に、介護保険特別会計を含む二つの特別会計と上水道事業会計の補正予算について申し上げます。

 介護保険特別会計補正予算では、歳出で、介護相談員養成研修参加負担金の計上と過年度の介護給付費及び地域支援事業費の額が精算され確定されたことに伴う、国庫及び県支出金等の返還金で、総額二千六百三十八万二千円を増額し、歳入では、国庫支出金、県支出金、繰越金等を増額しております。

 農業集落排水事業特別会計補正予算では、歳出で、南河内川の河川改修に伴う下水道管仮設、本設の詳細設計委託料及び移設工事を行うほか、吉野処理場の施設改修を行うなど総額一千六百四十万六千円を増額し、歳入では、繰入金、諸収入を増額しております。

 上水道事業会計補正予算では、資本的支出で、左岸一号取水井の揚水能力が低下していることから、安定した水道の供給を図るため、井戸の横に新たに取水井を建設することとしております。その他、南河内川の河川改修に伴う水道管仮設、本設の詳細設計委託料及び移設工事や志比浄水場の配水ポンプインバーター装置の更新工事を行うなど、収益的支出の補正額 九百八十三万六千円、資本的支出の補正額、五千六十九万円を増額し、収益的、資本的収入では、受託事業収入、建設改良工事負担金、過年度分損益留保資金を増額しております。

 次に、条例の制定及び一部改正について申し上げます。

 まず、「町長等の給与の特例に関する条例について」申し上げます。

 この条例の趣旨としまして、町長、副町長、教育長の給料を削減し、人件費の抑制を行うほか、健全な財政運営を図るため、先の行政組織の見直しに続く、行政改革の一つとして上程するものであり、町長、副町長、教育長の給与の月額を、平成三十年二月二十八日まで、百分の十減額するための条例として制定をするものでございます。

 次に、永平寺町火災予防条例の一部を改正する条例の制定につきましては、屋外催しにおける防火管理体制の構築を図るため、大規模な催しを主催する者に対する責任、火災予防上必要な計画の作成を義務付けるため、条例の改正を行うものとなっております。

 これら提案いたします議案等につきましては、上程の都度詳細にご説明いたしますので、慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

 町民がまちづくりの主役となる、希望あふれるつよい永平寺町を目指してまちづくりに取り組んでまいりたいと考えておりますので一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 以上、本定例会の開会に当たり、町政に対する所信の一端と議案等について申し上げましたが、議員各位におかれましては、町政発展に向けて一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。

情報配信元

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