最終更新日:2021年11月30日

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令和3年第7回定例会 提案説明

令和3年第7回定例会 提案説明

「令和3年 第7回永平寺町議会定例会 町長あいさつ」

 本日ここに、令和3年第7回永平寺町議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私とも誠にお忙しい中、ご参集を賜り、厚くお礼を申し上げます。また、日ごろから町政推進のため、格段のご尽力とご協力を賜り、重ねて厚く感謝申し上げます。それでは、開会にあたり町政運営の所信の一端を申し述べますとともに、今回ご提案いたします議案等につきまして、その概要をご説明申し上げます。

 初めに、気象庁の観測では「ラニーニャ現象」が発生しており、昨シーズンと類似した傾向となっていると発表されました。今シーズンは、平成30年の豪雪や今年1月の大雪の教訓を受け、地元の方々が「自助・共助」の精神のもと、自らの集落を除雪するために設立された御陵地区除雪支援協議会を始め、除雪委託業者の増加や除雪機械を8台増強することにより大幅な除雪路線の見直しを行い、除雪体制の強化を行っております。
 また、本格的な雪シーズンの到来に備え、今月の9日から25日にかけて、区長の皆様と除雪に関する意見交換会や委託業者および職員を対象とした除雪会議を開催し、除雪に対する意見を共有させていただきました。来月の広報誌においても、除雪作業に対する注意事項や冬の生活マナー等について掲載致しますので、「自助・共助・公助」のもと、スムーズな除雪作業が行えるよう、町民の皆様と協働した雪害対策に取り組んでまいりますので、ご理解・ご協力をお願い致します。今後の気象情報を注視し、県や公共交通機関などと連携しながら、町管理道路の効率的で適切な除雪を行い、安全で安心な交通の確保に努めてまいります。

 次に、防災体制の強化について申し上げます。
 上志比支所敷地内に新たに上志比地区消防施設が整備され11月20日に竣工式を行いました。この施設は、上志比東分団、西分団の活動の拠点として、また、町の災害対策本部の補完を担う上志比支所と併せまして、上志比地区の防災拠点として整備を進めてまいりました。施設内には消防ポンプ車、消防ポンプ積載車の他に、昨年度に購入した給水車も配備されたことで、上志比地区はもとより永平寺町全体の 防災体制の強化にも繋がります。近年、全国各地で、これまで経験したことのない大規模な自然災害が発生していますが、災害時には上志比地区だけでなく町全体の防災体制の 強化となり、町民の皆さまの安全安心につながるものと考えております。
 このような、ハード的な取り組み以外でも総合的な防災 体制の確立に向けて、現在進めている個別避難計画と併せ、地区防災計画の大切さを理解していただけるよう講演会の開催なども計画しており、これからも防災意識の向上に努めてまいります。

 次に、本町の新型コロナワクチン接種について申し上げます。
 11月29日時点で12歳以上の接種対象住民の(88%)が2回目の接種を終了しておりますが、引き続き町内2医療機関での個別接種を継続しています。
 3回目の追加接種は、2回目終了後おおむね8ケ月を経過してからの接種が基本となります。12月から医療従事者への接種を予定しており対象者への通知発送を準備してきたところです。さらに来年の2月からは、8ケ月を経過した 高齢者施設の入所者及び、一般高齢者と順次実施してまいります。接種については、3月まで医療機関での個別接種を中心とし、接種対象人数が多くなる4月下旬からは、集団接種と組み合わせることにより、追加接種を希望する方々全員が接種できるよう取り組んでまいります。
 現在、福井県内では新規感染者が減少している事を受け、県民行動指針が緩和され基本的な感染対策を徹底した上で、日常生活をされている状況です。しかし、これまでの感染 推移を分析すると、コロナウイルスは、従来株からアルファ株、デルタ株へと変異し、収束しても2か月周期で感染拡大が発生しています。その為、現在、感染状態が小康を保っていますが第6波が懸念されているところです。
 また、1月末から3月上旬にかけてはインフルエンザの流行も懸念されます。町民の皆様には、どうか引き続き手洗いやマスク着用など、基本的な感染症対策の徹底をお願い致します。

 次に、町内における近助タクシー導入に向けた取組状況について申し上げます。
 既に志比北・鳴鹿山鹿地区で取り組まれている近所タクシーは、本格運行から1年が過ぎ、地域集落及び地域ドライバーの皆さんのご協力のもと、地域の支えあいによる交通手段の1つとして大きな成果を上げているところです。
 改めて、近助タクシー関係者の皆様のご理解とご尽力に心から厚くお礼申し上げます。
 この取り組みは、自宅から目的地をドアツードアにより結ぶもので、利用者ニーズも高いことから、現在、他市町や県外からの視察の依頼も多く、町内においても、志比南地区および吉野地区から近助タクシーを導入したいとの意欲的なご意見をいただいています。
 志比南地区においては、夏より集落別意見交換を実施し、先般、各区長様をはじめとした「近助タクシー運営委員会」が立ち上がり、12月1日より試走運行を開始することになりました。
 吉野地区においても、吉野地区振興連絡協議会が中心となり、各集落別意見交換を経て、令和4年1月11日より試走運行が開始されます。この試走運行を通して住民ニーズを把握し、地域の皆様にとって最適な移動交通を構築してまいります。

 次に、マイナンバーカードの普及状況について申し上げます。
 国は、全国的にマイナンバーカードの交付が16日時点で累計5千万枚を超え、交付率が39.5%となったと発表しています。11月19日に発表された経済対策では「新しい資本主義」への取組みとして、マイナンバーカードに最大2万円のポイント付与が決定されました。
 政府はマイナンバー制度をより実感、活用したデジタル 社会を早期に実現するため、2022年度末には全国民の 取得を目指しており、永平寺町の状況は11月14日時点で8、900人(49%)の町民の方が申請をしているところです。
 マイナンバーカードは、保険証利用が10月20日から本格的に運用され、また運転免許証の利用も検討されています。 行政手続等のデジタル化が進むことにより、マイナンバーカードが多方面で利用できるようになり、今後、町民の行政手続上においても便利さが向上していくものと考えます。
 コロナ禍での経済対策と相まって実施されることで普及 促進が見込まれるため、町民の誰もが平等に支援を得られるよう取り組んでまいります。

 次に、文化振興関係について申し上げます。
 現在、ふくいブランド大使でもある著名な写真家のエバレット・ケネディ・ブラウン氏のプロデュースによります、国内外芸術作家の作品を集めた、芸術展覧会「ZEN礼賛:17人のアーティストによる心の情景」を、11月14日から明日、30日までの17日間、四季の森複合施設・旧傘松閣にて開催しております。これは、県や関係団体と共同して取り組んでいるもので、ふくいアーツ・センター・アンド・レジデンスプロジェクトとして、これまで4日間にわたり、3つのワークショップも行われ、町民の方々にもご参加いただきました。
 今年4月に実施しましたコロナ禍における町民実態調査では、文化・芸術に関する満足度が低いという調査結果も 報告されました。この取り組みは、今まで町内にはなかった一流芸術に触れることのできるもので、文化芸術の振興だけでなく、シビックプライドの醸成や新たな交流人口の創出といった展開が期待できる事業でございます。今後も県や実行委員会と連携しながら、積極的に取り組んでまいります。
 コロナ禍により、昨年・今年と町文化祭が中止となったことから、文化団体の活動発表の場を創出するため、11月3日から7日には、町内3つの公民館において文化発表会が行われました。公民館での作品展示のほか、行政チャンネルでもコーラスや太鼓などの芸能系の団体の発表は明日まで放映されています。すばらしい作品や発表を見せていただいただけでなく、町民の皆さんの生き生きした姿が大変印象的でございました。集まることができない時期が長く続いていましたが、ようやく感染状況も落ち着いてきており、引き続き コロナ対策をとりながら以前のように文化やスポーツ活動に取り組んで参りたいと考えております。

 それでは、本定例会にご提案いたしました主な議案について、ご説明申し上げます。 
 議案第77号「令和3年度永平寺町一般会計補正予算」について主なものをご説明申し上げます。
 まず、一般会計の主な歳入として、ふるさと納税で3、000万円、その他、新型コロナワクチン接種関連経費に対する国庫を計上しております。
 増額となる主な歳出としましては、まず総務費で、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少となった京福バスへの支援として163万8千円、ふるさと納税歳入増による関連費用として、手数料及び運営業務委託料等として779万3千円、避難所における新型コロナウイルス感染症対策として避難所用間仕切りパーテーションの購入として561万円を計上しております。
 民生費では、障害者自立支援事業の過年度実績精算により返還金が発生したことにより、387万6千円、放課後デイサービスに通所する児童、生徒の増加により障害児給付関連で1、465万7千円を計上しております。
 衛生費では、今後予定されている3回目の新型コロナウイルスワクチン接種関連として1、285万2千円、減額となる歳出としまして勝山・永平寺衛生管理組合への負担金が 確定したことにより負担金を178万6千円の減としています。
 農林水産業費では、中山間地における農業振興に取り組む町内農業法人に対し、機械整備事業補助金として395万6千円を計上しております。
 土木費では、現在継続的に施工している社会資本整備総合交付金を活用した舗装補修工事の追加費用として1、750万円を計上しております。
 これらにより一般会計では7、012万4千円の増額となっています。

 議案第78号、第79号の「特別会計補正予算」については、国民健康保険事業で国保税の還付金として60万円の増額、下水道事業では浄化センターの処理設備に関する調査費用として97万9千円の増額となっています。
 以上が12月補正予算の概要となります。

 次に、議案第80号、永平寺町行政手続における押印見直しに伴う関係条例の整備に関する条例の制定の他、6件の条例改正等につきましては、いずれも上程の都度ご説明いたしますので何卒慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

 以上、本定例会の開会に当たり、町政に対する所信の一端と案件の概要を申し上げましたが、今後とも更なる町政発展と、持続可能な行政サービスの提供に努めてまいりますので、皆様のご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げ、開会のご挨拶といたします。

 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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